本日もAmazon ビデオで観た作品を記録します。
『パンズ・ラビリンス』
独特な世界観が美しくも怖い映画です。
ネタバレ少なめでお話します!
『パンズ・ラビリンス』 あらすじ
1944年のスペイン内戦で父を亡くし、
独裁主義の大尉と再婚してしまった母と暮らすオフェリアは、
この恐ろしい義父から逃れたいと願うばかり、
自分だけが知っている世界を外に見出す。
オフェリアは屋敷の近くに不思議な迷宮を見つける。
足を踏み入れると、迷宮の守護神”パン”が現われ、
彼女に危険な試練を与えるのであったーー
(シネマトゥディより引用 一部変更)
女の子が現実から逃げ出すために、
別の世界へ現実逃避する、ダークファンタジー映画。
ギレルモ・デル・トロ監督作品。
このファンタジーではファンタジーでも、
おどろおどろしい怪物が出る系のファンタジーです。
日本で言えば怪談系の怖さのそれに近い感じです。
PG-12になっていますが、
結構大人が見ても痛みを感じるシーンは多め。
子供が見たらトラウマになりかねないシーンもあると思います^^;
銃殺シーンもあるし、自分だったらR-15にしたいですね。
大人が観るファンタジーです。
少女の”心の闇”を描写している映画
服屋をやっていたお父さんが戦争で亡くなり、
その後、お母さんが妊娠。
お客さんだった男性が「私がお父さんだよ」って・・・
しかも大尉である、その養父のところへ行ったら、
スペイン内戦の前線で、周りは残忍な軍人だらけ。
主人公オフェリアの心の中は、
さぞドロッドロな事でしょう。
だからこそ、彼女が迷い込むラビリンスは、
メルヘン的な魅惑のある要素を持ちながらも、
美しいけどグロく、恐ろしく描かれています。
知らない人に話しかけられたり、
大人に追いかけられる不安とか、
変な儀式や、黒魔術っぽいおまじないとか・・・
少女の心の闇の表現が見事な映画だと思います。
全編にわたって、切ない映画なんですよね・・・
まめちしき:ギレルモ・デル・トロ監督について
もともとは特殊メイク・造形の会社を立ち上げ、
10年以上、特殊メイクの技術に触れてきた経験を持つ監督です。
『ヘルボーイ』や『パンズ・ラビリンス』は、
その経歴を持つ彼の熱意を感じる、
キャラクターデザインも見所となっています。
円谷プロや押井守、永井豪など、
日本のクリエイター作品の多くから影響を受けており、
『パシフィック・リム』では、
やってくる”KAIJYU”を巨大ロボで迎え撃つ映画を作っちゃってます。
親日家でも有名で、
新作『シェイプ・オブ・ウォーター』のPRのための来日では、
お餅としゃぶしゃぶの食べ過ぎで、
ジャケットのボタンが閉まらなくて困るような、
プーさん的 一面も、ファンにはたまりません(笑)
『メタルギア』シリーズで有名な
ゲームクリエイターの小島秀夫とも、
深い親交があることで有名です。
普通の人には撮れないような、
独特な世界観を持ちながら、
彼の技術と熱意で作品が完成されていく、
同じ時代に生きててよかった監督です^^
関わっている作品が、何故か全部良い作品ですw
まとめ!
内容は凄く重いです。
その分、理解すると深さを感じる映画ですね。
一人でいるときの森。家の裏の謎の像。
一人で寝なくちゃいけない時の暗闇。
子供のときに抱いてしまう、
怖さ・不安を描いた作品だと思います。
凄い監督だわほんとに・・・
あと、ネタバレ止めてたんですが、
私、ツッコミ体質なので、
どうしてもこれだけは言わせてほしい。
↓観た方だけ、コピペで見てください。
「あの状況でぶどうは食べないでしょ!しかも2粒!」(笑)